インシデントの原因は変更管理の不備にある (2/2) - ITmedia エンタープライズ

 壊れたプリンタを現場の判断で(RFCを提出せずに)修理したとしたら、ひょっとしたらコスト的にもビジネス的にも負の要因が発生するかもしれないのだ。

 プリンタを修理するよりも買い換えたほうが安い、という判断がなされるかもしれない。(余談だが、先日筆者のクライアントが所有するカラーレーザープリンタが壊れた。筆者はそのクライアントの依頼で、カラーレーザープリンタを7万円で入手した。もちろん新品である。ただし最新機種ではなかった。お客様のニーズを検討すると、最新機種でなくてもよい、と判断したのだ。一方、そのお客様の壊れたプリンタを修理するためにメーカーに問い合わせたところ、やはり7万円必要だ、という見積りが出ていたのである。)あるいは、壊れたプリンタはモノクロプリンタで、他部署からカラープリンタを購入するRFCが提出されており、モノクロプリンタと置き換える予定だったのかもしれない。もしそうなら、壊れたプリンタを修理したのは無駄だった、と判断されることになるかもしれない。

他部署で不要になったプリンタを流用すれば、修理したり新規購入する必要がなかったとの判断が可能。プリンタの修理をとっても想定される事は多いみたいです。