デッドライン仕事術

デッドライン仕事術 (祥伝社新書)
昨日買った本を帰りの電車で読んでみたので、所感をメモ

はじめに

今も昔も日本人は、とにかく仕事に多くの時間を費やすのだ。いわゆる「ワークライフバランス」が、極端に「ワーク」のほうに偏っている。

ワークライフバランスの「ワーク」は「仕事」、「ライフ」は何だろう?
後で出てくるんですが、「遊び」らしい。「生活」だと、仕事も含まれるしバランスをとる対象ではないし。しっくりとくる答えの一つだった。

むしろ私には、「時間がいくらあっても足りない」と愚痴をこぼしている人にかぎって、実は「時間はいくらでもある」と思っているように見えて仕方がない。

ドキッとした。面と向かって言われても素直に聞けないくらいに実は気付いてることで、言われたくないことだな。この辺りでちょっとワクワクしてきた。

足りないのは「時間」ではなく「スピード」である

あぁ、そうか。そうなんだな。仕事のスピード、優先度を付けるスピード、担当者を決めるスピード。自分に足りてない。この点は、意識したい。
ただし、焦ってはいけない。ちょっと後ろに、作業時間と品質は比例しないとのことも書いてあり。失敗するにも早く結果を出せばそれだけ早くリカバリの手を出すことができる。とても素直に納得した。システム運用では、使い方を間違うと火傷をしてしまいそうと思ったけど。考えすぎで、システム運用では迷うことは理論上あってはならないので、最良の手を見つけて検証して実践する事ができればOKですね。

「就業時間内に仕事を終わらせる」ことを考えるのが、効率アップの第一歩だ。

すごい会議に出てきたメソッド。どのようにすればと言い換えるのが有効な問いかけで、言い換えるとこうなる。

「どのようにすれば、就業時間内に仕事を終わらせることができるか?」

「どのようにすれば、社内で一番高いクオリティで就業時間内に仕事を終わらせることができるか?」

「どのようにすれば、大阪で一番高いクオリティで就業時間内に仕事を終わらせることができるか?」

「どのようにすれば、関西で一番高いクオリティで就業時間内に仕事を終わらせることができるか?」
・・・・

けっこう、ワクワクしてしまった。帰りの電車でニヤニヤして「はじめに」を読んでいる自分に気が付いて、若干気持ち悪かった。

今の社会は、ビジネス環境の変化が激しいから、グズグズと時間をかけているうちに、前提となる条件が変わっていることがある。

はい、経験済みです。でも、身に染みていないことに気が付かされました。振り返りしてたのに。。。
orz

これはレバレッジメモに追記ですよ!

デッドライン仕事術の二つのポイント

  1. 毎日、「お尻の時間」を決めて仕事をする(ダラダラ残業禁止)
  2. すべての仕事に、「締切日」をいれる

これだけで、自戒できる人、当たり前と思う人は読む必要なしの本だということですね。

「ワーク」に偏っている日本人のワークライフバランスが少しでも改善され、ビジネスマン諸氏の日常生活がより豊かなものになれば幸いである。

吉越浩一郎さんの想い・願いが伝わってくる。この本は、大事にしよう。後輩へ薦めようと思った。偉そうですが、この人は凄いなと思った。

目次

もくじも、読むだけでいろいろと感じたので列挙

以下、読む項だけを抜粋

第1章 仕事のスピードを3倍にする -まず、残業を止めてみる
  • 優秀な女性が、会社を辞めざるを得ないシステム
  • 「集中できる時間」や、「集中できる空間」を作る
    • どうやって?
  • 川に飛び込んでから、渡り方を考える
    • やっぱそうですよね。
  • 仕事のアウトプットは、<能力×時間×効率>できまる
    • 数式みたいにやるとわかった気がする。
  • 「時間をかけないと仕事の質が落ちる」は、思い込みに過ぎない
    • こういうの好き
  • 書類を時系列でファイリングして、「今日やるべきこと」を明確にする
    • 何のこと?
  • 目標をブレイクダウンすることで、仕事を「可視化」できる
    • ブレイクダウンすると、作業に落ちるけど仕事?
  • 効率ダウンの悪循環を断つには、「午前中」が勝負
    • 計画は午前中って言うけどそのことかな?
第2章 即断即決 -どうすれば決断力は身に付くか

おぉ、身に付けたい(`・ω・´)

  • 判断材料はすべて「現場」にある
    • 最先端は現場です
  • 社内の「常識」のレベルを高めれば、判断力も高まる
    • 言ってることは判る。なぜ判断力が高まるのかについて書いてあるのか?もっと突っ込んだことを期待。
  • 調整型リーダーが、組織の決断力を鈍らせる
    • 目指していたリーダーの形の一つなだけに、ショック!(´・ω・`)
  • 迷っているならやってしまえ!
    • この言葉最高に好き!
  • 「撤退」のルールを決めておけば、迷わずチャレンジできる
    • 自分で負けを認めるのって難しい。客観的にここまでで、一度あきらめろと言われると納得してしまいそう。
  • もつれた糸も、ほとけば単純な一本の糸にすぎない
    • ほどけない問題はないのですね^^
  • 判断ミスで、命まで取られるわけではない
    • だから、やっちゃえよ。という雰囲気好きです。
第3章 キャリアアップできる人間の思考法 -仕事はゲーム、技は盗め

そうそう、ある程度のことであれば教えてもらうことも可能だけど、凄い人って無意識でやってることが多いので気が付いたら盗まないと本人が気が付いていないこと・意識していないことを教えてもらうのは不可能。

  • ワークライフバランス「ライフ」とは、「私生活」のこと
    • 私・生活というのがどういうことなんでしょ?
  • 仕事の対極は「遊び」か「休み」か
    • 相方は「遊び」っていってました。私も「遊び」ですね。
  • 仕事の出来ない人間ほど、、「いい人」を演じる
    • 自分のことか?きっとそう。
  • 社員教育」は無駄である
    • この項はちょっと乱暴だなと思った。一般的に行われている業務教育などは無駄と思う節もある。親父の背中を見せ付けるような教育であれば継続して効果があると思う。業務スキルは取り合えず最低限やったらもういらないでしょう。勝手に覚えるので。。。
  • マニュアル化できない暗黙知
    • 暗黙知、どうにかできたら、一躍有名人ですよ。そういうことを書いてるのかな?
  • 仕事を盗めない人間は、伸びない
    • 観察力というか、盗む人を決めてとことん真似すると結構いい感じに出来てた気になってるけどそれじゃダメかな?
  • リーダーシップは、「フォロワーシップ」から生まれる
    • あ、新しい単語
  • 目標は周囲に公言して、自分を追い込む
    • このことは、よく見るね。どんな表現なんかな。
  • 経営者になりたいなら、最終的には「独立」を目指せ
    • 行きつく先は、やっぱこれかな(`・ω・´)
第4章 「会議」と「デッドライン」で部下を動かす -簡単で効果抜群なマネジメント手法
  • 戦いの「最前線」としての会議
    • なんとなく、気に入りそうなフレーズ
  • ブレインストーミングは、時間の無駄
    • 何で!納得できなそう。使う場所を間違えるとそうだろうけど。そういうのは、会議と呼ばないだけなのかも
  • 「論理的に説明する能力」も、会議で鍛えられる
    • なんとなく判る
  • ダメな会議は、社員の甘えを助長する
    • ん〜、気になる
  • 吉越式の会議は、リーダーにも相当の準備と覚悟が求められる
    • 覚悟、今の自分に足りてない気はする
  • 会議でのデッドライン管理は、続けることに意味がある
    • やっぱりここでも継続
  • 仕事とは、やれることを100パーセントやりきること
    • 松井も言ってた。120パーセントやると慢心や実力以上の感覚は使いこなせない。
  • 部下にとって最高の褒美は、「上司が何も言わないこと」
    • 何もしてないから何も言わないのではない?
  • 部下の「嘘」は絶対に許さない
    • 許さないならどうする?
  • 笑いの共有には「同じ釜のメシ」と同じ威力がある
    • 一体感かな?
  • 「現場を知る努力」が、トップの仕事を激務にする
    • 自分で聞いて、判断するとどうしても絶対量が増える。かといって、報告を聞くだけだと本質が抜け落ちる時がある。そのバランスかな?
  • 徹底したコンピュータ化は、なぜできたのか
    • IT業界の人なら気になるなる。
  • 頂上を見据えて、道を作りながら登る
    • 上を見て足元を馴らしながら登るといくらでも登っていけそう。

見直してみるとやっぱり、リーダーシップ系がたくさん読みたいと思ってるようで、アンテナはそっちを向いているみたい。実務もできて、仕事をふってもフォローできるだけの余裕を持っていたい。

山本五十六の言葉

「やってみせ 言って聞かせて させて見せ ほめてやらねば 人は動かじ」

座右の銘というか、気に入ってるリーダー像の一つ

やってみせよう