人の根本的な動機

身近なハードルでなければ超えようと出来ないと言うことかな
自分は、周囲の人のハードルとなれているか?
周囲でハードルとなっている人はだれだろうか?

ふ〜んって感じた

すると受講者の一人が、一部のグラフの曲線を指さしながら「西側諸国の人が高い所得に安住して仕事の意欲を失ったり、発展途上国でその逆のことが起きないのはなぜか」という質問があがりました。それにたいする講師の方の答えは、うとうとしかけていた私を一瞬で目覚めさせました。それは、

それは、人はお金持ちになろうと努力するのではなく、むしろ身近な人、あるいは自分の年長者よりも良い生活を送ろうという欲望に動かされがちで、その力学は割合普遍的だからです

というものでした。この一言には何か非常に深い真理が隠されているような気がします。

この一言は、たとえば職業を選ぶとき、転職をしようとするとき、資格を得ようとするときのモチベーションが、なんだか漠然とした遠い未来の頂点を目指した行動なのではなくて、とりあえずは身近な人よりも「できる」ようになりたいからだということを言ってるわけです。

逆に言うなら身近なハードルがなければ、そうした意欲は減退するわけで、高い目標を抱く前に満足してしまうということになります。

長期的な目標を立てる場合に、何を目指しているのかをイメージするのは大切ですが、そのイメージが自分にとって漠然としたものにならないためにも、なんとなく「お金持ちになりたいな」というのではなく、具体的に「○○のようになりたい」「○○を越えたい」という設定の仕方をしないといけないのかもしれません。