穿った見方をすること
まず、このエントリーは男性の子育て参加に消極的な立場を表明していることではないことを一言つけさせていただきます。
この記事を読んで感じたことを書き留めておいた方が良いと感じた。
"bpspecial ITマネジメント:コラム"
会社経営のおけるダイバーシティの必要性について説いてある。意見についてはとても共感を持てた。
話の持っていき方に強引さを感じた。
米国、ノルウェー、日本の3カ国で、子供を持った若い両親が1日何時間、育児のために時間を割いているかという数字だ。
実は、育児のために費やす時間は、この3カ国でほとんど差はない。3カ国とも「8.5時間」というのが、“夫婦による”平均の育児時間である。
ところが“父親による”平均育児時間を見ると、米国・ノルウェーの2カ国と日本では、大きな違いがある。
欧米の国の男性は、平均すれば1日3.5時間ぐらい子供の世話をしている。しかし、日本の父親は平均して1日1時間しか子供の面倒をみない。仕事が終わって家に帰り、母親がシャワーを浴びている間ぐらいの短い時間、「よしよし、良い子だ」などといってあやす程度の時間しか、育児に参加していないのである。
ここまでいえば、もうお分かりだろう。この数字を引き算すれば、女性の育児負担が見えてくる。
米国とノルウェーの母親は育児のために1日5時間、子供と一緒にいる。一方で日本の女性はというと、1日7.5時間を子供のために費やさなければならないのだ。このハンディの差は大きい。
ノルウェーの母親は1日8時間、会社で仕事をして、帰社して託児所から子供を引き取って家で食事をさせて……といったことに5時間。あと8時間が睡眠時間だとして、それでもまだ3時間、自分の時間が残る。
一方で日本の母親の場合はどうか。会社で8時間、育児で7.5時間、睡眠に8時間となれば、もうそれで自分の時間は、ほぼゼロである。
夫婦で育児に関わる時間の平均(2人で費やす時間)
日本=8.5時間/日 <=> ノルウエェー=8.5時間/日
他の国と比べてあまり差はあまりないらしい
が・・・
夫が育児に関わる時間の平均
日本=1時間/日 <=> ノルウエェー=3.5時間/日
日本の男性育児に時間を使えていない。つまり、女性は7.5時間もの時間を割いている。
このデータについて、以下のような展開になっているが、前提がオカシイと感じた。
日本では女性の育児負担が大きい
↓
育児しながら働く女性は自分の時間がとれない
↓
労働条件だけの改善では効果がない
<おかしく感じた点>
- データは共働きの夫婦の数字ではない(専業主婦の方も含む数字)
- データの平均値を採用している
- 育児の子供の年齢が幅広い(乳幼児だと数字が大きくなって高校生くらいだと数字は小さくなる?)
日本で主夫というのはまだまだ、少数のはずでこのデータ収集の際にも沢山含まれていなかったと考えられる。夫婦の合計育児時間の平均として8.5時間は3パターンの平均であり特に違和感はない。
- 共働き
- 主婦・夫
- 主夫・妻
「日本では女性の育児負担が大きい」この事は一般的に言われていますし、
男性平均1時間/日ですから、女性平均は7.5時間/日となるこの点も違和感なし
次の、「育児しながら働く女性は自分の時間がとれない」実際そうだろうとは思いますが、この部分は飛躍しすぎている。
育児しながら働く女性は、「共働き」または「主夫・妻」のいずれかのグループに属している。
「共働き」または「主夫・妻」グループは全体の何割?
女性平均7.5時間と「共働き」「主夫・妻」の平均時間は本当に近い値なのか?
もし、平均値とかけ離れた数字だった場合というのは、「主夫・妻」のグループが圧倒的多数で働く女性が育児に費やす時間が少ない場合が考えられるし。このデータだけを見ているとこの可能性は否定できない。
すでに、検証しきった後でコラムを書いているはずなので問題ないでしょうし、結論部分は同意見なので、ぜひとも実現して欲しいし、可能であれば推進したい内容です。
以下結論抜粋
だから子育て中の女性社員が早く帰れるような社内向けの施策だけを打っておいて、その分、男性社員の残業時間を増やしてでも仕事を回した方が「自分の会社には良い」という悲しい論理が幅を利かせるのである。
しかし結局のところ、会社の中だけで育児をする女性の働きやすさを改善したところで、女性幹部を増やそうという当初の目的は達成できない。毎日17時半に帰宅できたとしても、それから7時間半の“育児労働時間”が待っているのだから。
ただ、コンサルという著者と日経のサイトということでこの数字を盲目的に信用してしまう人がどれだけいるかと思うと、新聞記事も同様に無理な展開していいても気がついていない事ってありうることであり。
世論の操作って簡単にできちゃうのかな?って
全てのことを疑うことは、疲れることなんでしょうが、正しく判断しようとする際には必要なことだな
なんて、長文を朝から打ってしまった。。。。
まあ、お盆休み満喫だー